ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 令和2年度 花咲くなでしこ応援塾 ~自分をプロデュースして、輝くための3つのヒント~

令和2年度 花咲くなでしこ応援塾 ~自分をプロデュースして、輝くための3つのヒント~

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年4月1日更新

第1回  8月8日(土曜日)
笑顔に自信! 印象力UPで前向きに生きる
                 講師:スマイルトレーナー®、能力開発システム研究所 代表 木曽千草さん

 なで1

 新型コロナウイルス感染防止の対策を取りながら、今年度初の対面式のセミナーとして実施しました。
 誰しも人にどう見られているのか気になるものですが、自分でどう見られたいのかイメージし、見られたいように振る舞うことが大切です。今回はそのポイントを学びました。
 今のコロナ渦でマスクをしていると口元が見えないため、口角が下がり気味になってしまいがちですが、口角を上げて笑顔になると自分もそれを見た相手にも様々な良い効果があるようです。健康面では、アドレナリンが分泌され病気の治療にもよい影響があるほか、α波を発生させ、心身共にリラックスし集中しやすくなります。脳は口角や目尻の筋肉の動きで笑顔を判別しているので、作り笑顔でも同じ効果があり、これをフェイシャルフィードバック効果といいます。笑顔は相手の笑顔のスイッチを入れる伝染効果もあります。
 いい笑顔を作るポイントは、声だけで笑顔が見えるような明るい声(笑声)を出す、口角を上げる、上の歯を10本見せる、あいさつ用語は母音の「イ」を意識することです。受講生は鏡を使って自分の表情を確認しながら、時にはお互いに笑顔を見せ合いながら、笑顔の練習を行いました。
 さらに、あいさつやドアの出入り、商品や資料を見せる等シーンに合わせた身のこなし方について、講師のお手本を見ながら実践しました。所作を少し変えるだけで印象がとてもよくなるため、常に意識し継続したいテクニックです。
 最後に木曽さんは、自己プロデュースする際に以下のことを自分自身に問いかける必要があると仰いました。
 「他人と比べず自分の成長を褒める」、「自分の感情に責任を持つ」、「嫌いでもできることに目を向ける」、「自分で仕事をコントロールし必要のない時間や人に、時間と精神を極力使わない」、「自分の限界を知り限界を超えているとわかっていることに固執しない」
 表情が分かりづらいマスクをしているからこそ、笑顔の大切さ、自分の印象力を高め前向きに生きる重要性を改めて認識する機会となりました。

受講者の声

 ◆笑顔は大切と思っていましたが、笑顔にはいろいろな効果があることを改めて知ることができました。たくさんの方と関われて楽しかったです。

 ◆笑顔の練習をしていると、本当にテンションが上がって楽しい気持ちになっている気がして、笑顔の効果を感じました。普段から、もっとしっかり笑おうと思いました。マスクで過ごす今だからこそ、今日の内容が学べて良かったです。

第2回 8月29日(土曜日)
伝える・伝わる文章の書き方
               講師:フリーランス編集ライター、ママと暮らしのデザイン社 代表 高田ともみさん

 なで2

 知識や経験は個人の頭の中にある状態では誰にも気づかれませんが、アウトプットすることではじめて情報として見える形に残せます。「書くこと」とは自分が情報を生み出し、価値を与えることです。
 第2回目の講義では文章を書くのが苦手、もっと上手く自己PRできたら……そんな悩みを解決するためのヒントを教えていただきました。
 伝わる文章は自分が好きで書きたいことと、読者が読みたいことが重なる部分から生まれます。
 読み手が積極的に読みたがっている文章以外は基本的には読んでもらえません。そのうえで、どうすれば読んでもらえるのか考え、言いたいことが10あるうちの3伝わればいいという割り切りが肝心です。文章を書きはじめる前に、読んでもらいたい相手(ペルソナ)を具体的に思い浮かべ、伝えたいテーマをひとつに絞ることで、文章のゴールが見えてきます。ペルソナを想い浮かべると読み手のニーズが想像できるので、一番何を伝えたいのか要旨が決まります。
 こうした書き方の基本をふまえ、ワークを二つ行いました。
 まず、名前、年齢、仕事、出身地以外の情報を使ってグループで自己紹介を行いました。そのコツとして「1自分の好きなところから考える」、「2 1を端的に表しているエピソードを選ぶ」、「3ちょっとダメなところを足してみると内容に奥行きが出る」といったものがあります。定型的な自己紹介よりもさらに相手自身を深く知ることができたようです。
 講義のまとめとして、5W1H(だれが、いつ、どこで、なにを、なぜ、どのように)を考えながら昨日のできごとを文章にしました。「ワンシーンを描くように五感に訴える」、「形容詞を使わず、自分の好きなものに例える」、「出だしを大事にする」、「続きを読みたいと思ってもらえるような読み手の興味を引っかけるフックをつくる」といったテクニックを駆使して、自分が得たもの、読者が得られるもの、本当に伝えたいことを意識しながら書くことができました。
 最後に高田さんが言われた、「今は一人ひとりが発信していく時代で、その各自がメディアです。だから『わたし』が伝えるから面白いのです。その情報が欲しい人が必ずいます」というメッセージによって、文章を書くのが好きな方も苦手な方も勇気づけられたのではないでしょうか。

受講者の声

 ◆「好き」という気持ちを大切にして、日頃から思っていることや日々のできごとを書き留めたり、発信したりして自分の人生をより豊かにしたいと感じました。

 ◆とても参考になりました。今まで全てを伝えたいと思い、あれこれいっぱい書いていましたが、伝えることは1つでいい、相手本位ではなく、自分の伝えたいことを伝えることで心が軽くなりました。ありがとうございました。

第3回  9月5日(土曜日)
目指せ! コミュニケーションの達人 ~職場で活かせる会話力~
                                講師:Amano Aim Office 代表 天野淑子さん

 なで3

 話し方のプロである天野さんにあらゆる垣根を乗り越えてコミュニケーションを円滑にするためのヒントを教えていただきました。
 まず、ウォーミングアップとして受講生同士で輪になって自己紹介を行い、自分の持っている価値観について話し合いました。価値観は年を重ねるに伴い経験によって変わっていくものです。また、相手の価値観を知るためには頭をやわらかく想像力を働かせる必要があります。関係性を維持するため、相手のその時の気分に振り回されないようにしつつ、フラットな状態で向き合うとコミュニケーションは上手くいくと伺いました。
 次に性格のタイプをクールタイプ(スキルや理論を重視する)と熱血タイプ(ハートを大切にする)の二つに大きく分類し、自分がどちらのタイプに当てはまるか考えてみました。コミュニケーションの垣根を取り払う対策として、相手のタイプに合わせて声や目線、感情表現等を意識して変えることで円滑に話が進みます。組織やチームには両方のタイプが必要で、苦手なタイプでもアプローチの仕方を身に付けることで心が楽になり、会話力が上がります。
 さらに会話力を上げるために、褒めたり褒められたりするときの言い回しや、泣いている人への接し方など、どう言えばいいのかとっさに言葉が出ないシチュエーションを想定してペアワークを行いました。
 その後、わらじ物語を題材にしたグループワークで、登場人物に一番良くない(悪い)と思う順番をつけ、なぜそう思ったのか理由とともに発表しました。一人ひとり違う結果に、自分と人との価値観の違いを認識することができました。
 最後に、ネガティブワードをポジティブな言葉に言い換えることにチャレンジしました。プラスの言葉に置き換えることで、どんどん気持ちが明るくなり、受講生の表情にも笑顔が見えました。
 その場にふさわしい品格を身に付けられれば、コミュニケーションはもっと楽しくなることを実感した講義でした。

受講者の声

 ◆ちょっとした言葉の使い方で相手を不快にも快感にもさせられる。私と会話することが楽しいと思ってもらえるように心がけたいと思いました。

 ◆自分の考えや立場を反対から見ると色々な意見が見えてきました。多くの人の意見が聞けて良かったです。言葉の使い方も含めて実践していきたいです。