ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 平成30年度 子育てママのハピ&らくセミナー

平成30年度 子育てママのハピ&らくセミナー

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年4月1日更新

第1回 6月8日(金曜日)
おしゃべり交流会~子育ての楽しさや不安をママ目線から語ろう~

                                         講師:NPO法人子育てネットワークえひめ 代表 山本 由美子さん
                                         講師:NPO法人子育てネットワークえひめ 理事 松原 幸子さん

 初回は頑張るママの応援団として地域で子育て支援活動をしている講師を迎えて子育てのヒントも伺いながら、交流会の進行をしていただきました。
 最初に、受講生の皆さんに呼ばれたいニックネームを書いた名札をつけてもらいました。そして、自分の子どもの年齢をジェスチャーで伝えるゲームを行い、同年代の子どもを持つママ同士でグループを作りました。そのグループの中でペアを作り、名前や住んでいるところなど相手にインタビューをします。そして、インタビューをした相手のことをグループのみんなに紹介するという方法でグループの中で交流を図ってもらいました。インタビューで話題を広げていくうちに、自然と会話が増え、緊張がほぐれていく様子が伝わってきました。
 自己紹介で打ち解けた後、子育てについて気になっていることや困っていること等、他のママに聞いてみたいことを付箋に書き出してもらいました。内容をグループで共有するため、記入した付箋を1枚の大きな用紙に貼っていきます。子どもが寝ない、イライラ解消法、幼稚園のことなど、子育てをしていくうえでの様々な悩みや気になることが話題に挙がりました。
 他のママの悩みに共感したり、自分の経験をもとにアドバイスしたり、同年代の子どもを持つママ同士だからこそ話せることも多く、解決策も見つかったようです。
 最後に、自分のニックネームを使って一人一人今日の講座の感想を発表してもらいました。発表後はその人のニックネームをみんなで呼ぶことで、楽しく和やかな雰囲気で締めくくることができました。いろいろなママと話しながら子育て中の悩みを共有することができ、気持ちが軽くなりリフレッシュできた方が多かったようです。

受講生の声

 ◆子どもが同じ年代のお母さんと悩みを共有でき、少し気持ちが軽くなりました。今日早速実践したいこともあります。

 ◆育児相談に行くほどでもない、ちょっとした日常の悩みとかを共有していろいろお話できて楽しかったです。

第2回 6月15日(金曜日) 
がんばっている自分を認めるマザーズコーチング入門

                             講師:マザーズコーチングスクール認定 シニアマザーズティーチャー 高城 直美さん

 子どもの将来の学業成績やコミュニケーション能力の土台は、0歳~6歳頃までの親子の関わり方が影響しているといわれています。マザーズコーチングとは、母親が子どもとどんな関わり方ができれば、子どものコミュニケーション能力を育てることができるのかをテーマに、お母さんがコミュニケーションを学ぶスクールです。
 コミュニケーションには対自分と対人の二種類があり、自分へのコミュニケーションの質が下がると子どもにもマイナスの声かけが増えていくそうです。人間の脳には質問をする前頭葉と答えを出す側頭葉がありますが「なんで」という言葉は答えが出ず、ずっと脳に残ってしまう言葉です。「なんでうちの子はできないんだろう」というような「なんで」は、自分の中で同じ質問を繰り返す未来に向かわないコミュニケーションになってしまいます。「なんで」を「どうしたら」に意識的に置き換えることで、子どもと一緒に解決方法を探すことができ、今後子ども自身が問題に直面した時に自分で解決できる思考パターンを育てていくことができます。また、子どもに声かけをする際、表情や声のトーン、タイミングなどの非言語の部分に気をつけながら伝えることも大切です。親子関係は上下関係ではないので、親が上から押さえつけるのではなく、子どもを別人格と認識して安心感を与えることで信頼関係を築くことが重要となってきます。子育ては非効率な時間の連続です。非効率な時間を楽しく過ごすためにも、親自身が自分のことを大事にして、自分と仲良くなることが一番です。お母さんが自分らしく、楽しく過ごすことが子どもにも良い影響を与えます。
 講師の高城さんは「お母さんとして出来てないと思い込んで減点法で自分を採点するのではなく、自分の得意なところを伸ばす加点法で見る視点が必要ではないでしょうか」と、まず自分を認めてあげることの大切さを語られました。
 今までの子どもとの関わり方や自分自身を振り返り、今後の子育てについてヒントを得た受講生が多かったようです。

受講生の声

 ◆自分は子育てが向いていないと思っていましたが、それも思い込みによるところが大きいのかもと思い、もっと自分を認めてあげようと思いました。

 ◆どうじても子どものことは未熟な存在に考えがちだったので、「横の関係」で見ることを大切にしようと思いました。「なんで?」→「どうしたら?」は即実践してみようと思いました。

第3回 6月22日(金曜日) 【ママ講師のチャレンジ枠】
スッキリ見やすい!ママのための写真整理術

                             講師:上級写真整理アドバイザー、STORY-photokeep labo- 三好 祥子さん(祥は旧字体)

 第3回目は自分の特技を生かし活躍している方を講師に迎え、“ママ講師のチャレンジ枠”として、実施しました。
 今回は、写真に関連する様々な資格を持った愛媛のママ達が立ち上げたNPO団体「アトリエmaman」の専属講師として活動している三好さんを招き、写真を上手に整理するコツをご紹介いただきました。
 フィルムを使って写真撮影していた時代と比べ、デジタルデータが普及した現在は撮った写真をその場で確認でき、簡単に携帯電話やパソコンに保存できるようになりました。しかし、撮った写真をプリントせず保存したままにしていると、機器が水に濡れてしまった時やウイルスに感染してしまった時などデータが消えてしまう危険性が高くなります。1.パソコンの他に外付けハードやDVD、クラウドなどを組み合わせ、必ず二重、できれば三重に保存する。2.異なるメディア・ストレージに保存する。3.保存メディアは実家や義実家など分散して保管するという保存三原則を活用することで、デジタル保存のリスクを回避することができます。
 写真を実際に整理する方法としては、まずどのぐらい写真を保存しているか現状を把握するため、年ごとのフォルダを作成し写真を振り分けます。その中にさらに月ごとのフォルダを作成し仕分けするという方法で整理していくと、自分が1ヵ月に何枚撮ったか客観的に見ることができるので、いらない写真も削除できます。写真整理する日を毎月1日決める、プリントした写真はすぐにアルバム収納するなど、Myルールを作って習慣化することも写真整理が長続きしやすくなるポイントです。
 写真は個人が生きた歴史や日本の伝統を伝えることができ、見返すほどに価値が上がっていくものです。「一枚の写真に込められた『想い』を後世まで引き継ぐお手伝いがしたい」と三好さんは締めくくりました。具体的な方法を学んだことで、自分の写真整理をどうすれば良いか、きっかけをつかめた受講生が多かったようです。

受講生の声

 ◆いつかは…と思っている写真整理をする決心がつきました。ただ撮るだけではなく、どう残すか考えるのも大事だと気付きました。

 ◆写真整理について、普段考えもしなかった事を考える機会となりました。ルールに縛られないように頑張ろうと思います。

第4回  6月29日(金曜日)
わたしのこれから~未来にハナヒラク~

                                            講師:NPO法人ワークライフ・コラボ 代表理事 堀田 真奈さん

 最終回はNPO法人ワークライフ・コラボの代表理事を務める堀田真奈さんを講師にお招きして、子育て中の今だからこそ自分のこれまでの職業経験や得意な事を振り返り、これからの新しいチャレンジについて考えてみました。
 最初に、講師の堀田さん自身の仕事への向き合い方について、これまでの経験を踏まえてお話してくださいました。堀田さんは現在、ワークライフ・コラボの活動を通して人材育成やキャリア形成事業など企業と人と地域をつなげる活動を行い、キャリアコンサルタントとして活躍されています。しかし、学生時代は将来の夢は特になく、とりあえず就職して、結婚したら専業主婦というのがなんとなく描いていた将来プランというように当時の職業観は低かったそうです。大学卒業後、就職し仕事中心の日々を送っていましたが、結婚を機に周囲に家庭に入ることをすすめられるようになります。悩んだ末に会社を退職しますが、この経験で自分が育児介護休業等の制度を知らなかったことや、目先の事だけを見て自分のキャリアについて考えていなかったことに気付き、それが仕事への向き合い方を変える出発点になったと振り返ります。
 出産後、再就職し仕事と育児で時間に追われる生活を送っている中、だんだん夫が家事や育児に関わってくれるようになっていきます。その様子を見て、自分の中の「夫は忙しいから頼れないのは仕方がない」「女性だから家事も子育ても担うべき」といった「仕方ない」「こうあるべき」という気持ちに気づいたそうです。こうした経験が働き方や働かせ方、社会の固定概念を見つめ直し、気づきへの挑戦として現在のNPO法人の活動に繋がっていったそうです。
 現在の日本は少子高齢社会の影響で労働人口が減少し、男女問わず働けるよう、また子育てや介護といった時間制約者も主力で働けるような職場や社会の環境を変えていこうとする動きが出ています。共働き世帯も増加傾向にあり、これからの結婚の定義も経済的、生活的にサポートしあうパートナーシップ、チーム型に変化していきます。より良いワークライフ実現するには変化していくことが必要ではないかと堀田さんは述べられ、自分の身の回りの課題を諦めるのでなく、「気づき」(種)を地域課題に繋げていくシーダー(種まく人)になって声を出すことから始めてみましょうと締めくくりました。自分の中の「仕方ない」「こうあるべき」と思い込んでいた気持ちに気づき、これからの新しいチャレンジに向けて一歩踏み出す勇気を得た時間となりました。

受講生の声

 ◆子どもを預けて働くにあたって、一人で頑張りすぎていた気がするので、周りをもっと頼りながらワークもライフも充実させたいです。

 ◆自分が発信源となって種まきをしていきたいと思いました。