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令和元年度わたしの未来ぷらす塾 「新しい時代を力強く生きる」

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年3月24日更新

第1回 6月15日(土曜日)
自分のからだと向き合う~女性特有の健康トラブル~        講師:西田泌尿器科クリニック 院長 西田智保さん  

 初回は、出産後や更年期以降など幅広い世代で起こりやすいといわれる尿トラブルについて取り上げました。尿トラブルの現状や対策、治療法などについてお話を伺いました。
 自身の意志とは関係なく尿が漏れてしまうことを尿失禁といいます。男女比は男性が3割、女性が7割と女性に多く、女性は30代から増えていくそうです。尿失禁は切迫性尿失禁、腹圧性尿失禁、溢流性尿失禁、機能性尿失禁の4つに分けられます。
 切迫性尿失禁、腹圧性尿失禁、溢流性尿失禁についてご説明いただきました。軽度の場合や予防には骨盤底筋体操で骨盤底筋を鍛えることが有効で、ピラティスや、仰向けに寝た状態で肛門に力を加える運動を10回程度行う体操などをご紹介いただきました。
 機能性尿失禁は他の尿失禁とは違い、認知症による症状で現れることが多く明確な治療法がないため、介護や生活の環境を見直すなどの取組みが必要とのことでした。
 最後に西田さんは「女性の尿失禁のほとんどが過活動膀胱と腹圧性尿失禁です。快適な生活を送るために気になる症状があれば医療機関を受診してほしいです。」と締めくくられました。人にはなかなか聞けない泌尿器の話ということもあり、受講生の方々も積極的に受講されていました。

受講生の声

 ◆いつも話題になっていることのお話で勉強になりました。今回は特に自分のこととして聞くことができました。

 ◆人にあまり聞けないことなので大変勉強になりました。女性の体は神秘なものと再認識させていただきました。

第2回 6月22日(土曜日)  
リズムでつながる、ひとりからみんなへ~ドラムサークル体験~  講師:一般社団法人VMCグローバルジャパン 代表理事 横田友子さん 

 第2回は、学校や老人ホームなど様々な施設でドラムサークルを行っている横田さんを講師にお迎えし、ドラムサークルを体験しました。
 まず、輪になって広がりワークを行いました。失敗してもそのまま続けることで、失敗しても大丈夫、自分がいなくなることで周囲が困ってしまうということを感じるワークです。輪になることで上下関係もなくなり、より周りとのつながりを感じることができました。
 次に、様々な楽器を使ったコミュニケーションを3つ体験しました。
 一つ目はドレミパイプという音階が書かれた長さの違うパイプを使いました。お互いのパイプをぶつけて、音で自己紹介を行いました。言葉を使わなくとも、「こんにちは」や「初めまして」という気持ちが伝わっているようでした。
 二つ目は、カエルの置物のような楽器や、太鼓、フライパンのような楽器などを使ってドラムサークルを行いました。横田さんの体全体を使った指揮に始まり、受講生の方にも指揮をしてもらい、指揮のリズムに合わせて、それぞれが持つ楽器を演奏しました。ユニークな動きや細かな動きにもリズムが生まれ、自然と音のつながりが生まれました。
 三つ目に、トーンチャイムという楽器を体験しました。目を閉じて、誰かが奏でた音を受けたと感じたときに自分も音を鳴らします。次々に音を繋げて最後に全員で締めの音を奏でることで、この場だけの感謝の気持ちを込めた即興の一曲が出来上がりました。
 最後に全員が一言ずつ感想を言いました。「皆で一体になれました。」、「貴重な体験ができました。」、「改めて人の温かさに触れました。」、「若返った気がします。」など様々な感想が聞かれました。どの受講生も終始笑顔で、ドラムサークルを通じてお互いが繋がり合い支え合う大切さを学べたようです。

受講生の声

 ◆楽器の珍しい使い方や、みんなで自由に叩きながら自然に音がまとまって一つの楽器になってくるのが楽しかったです。

 ◆とても楽しかったです。決められたことでなく、自由を感じてほっとしたひとときを過ごせました。

第3回  6月29日(土曜日)
ハラスメントのない社会を目指して             講師:ひめはな法律事務所 弁護士 射場和子さん

 第3回は、犯罪被害者支援などで活動されている射場和子弁護士を講師にお迎えし、近年話題の絶えないセクハラやパワハラを中心としたハラスメントについて考えました。
 ハラスメントとは、「仕事の世界における暴力とハラスメントに関する条約」で「身体的、精神的、性的、または経済的危害を目的とするか引き起こす、または引き起こす可能性のある許容しがたい広範な行為」と定義されています。日本語で置きかえて一番近い表現は「嫌がらせ」ですが、性別や容姿など、すぐに変えることのできない環境の中にある差別であり、基本的人権の侵害にもあたります。日本では人権の侵害であるという考えがまだ薄いようです。
 ハラスメントは特に職場で問題になりやすく、多様な事例があります。最近増えているのが、女性から女性へのセクハラや言葉で精神的に追い詰める夫婦間のモラルハラスメントだそうです。
 続いて行ったグループワークでは、職場でのハラスメントに関する一つの事例を異なる二人の立場から見た動画を取り上げました。それぞれが違った事情を抱えている事を知り、上司や社員個人の問題ではなく、会社全体の問題であるということを考えることができました。
 最後に射場さんは「一人では戦わないで、法律家もそばに置いてほしい。こんなことを相談してもいいのかな?と思ったら、そのときが相談する時です。」と述べられました。さらに、「重要な意思決定の場に女性の比率が少ないです。女性がもっと関わり、世の中を変えていくことが必要です。」と射場さんは続けられました。受講生もハラスメントを深く知ることができ、より身近な出来事であると感じられたようです。

受講生の声

 ◆グループワークでは、我が身に置きかえて考えることができました。色々な方の意見が聞けてよかったです。物事には必ず背景がある、同じ物事でも見る側によって全く違って見えるという事を改めて時間しました。

 ◆ハラスメントについて、法律面、職場の運営面の双方から学ぶ事ができ、理解が深まりました。

第4回  7月6日(土曜日)
女性と防災~今、知って、いざ!に備える~         講師:女性と防災の会 代表、日本防災士会 愛媛県支部 副支部長 小國恵子さん 

 最終回は、数々の災害現場で防災士として活動してきた小國さんを講師にお迎えし、避難所運営ゲームを通して、災害時に必要な備えについて考えました。
 始めに、小國さんが実際に見てきた災害の現場、各所の避難所についてお話を伺いました。阪神淡路大震災の頃と、昨年の西日本豪雨災害の避難所を見比べてみると、雑魚寝で人が敷き詰められた体育館から、個々のスペースや動線が確保された体育館へ避難所も変化していることが分かりました。
 次に、グループに分かれて避難所運営ゲームを行いました。避難所にやってきた避難者の情報カードを一人が読み上げ、他のメンバーが体育館や各教室等に見立てた模造紙に配置します。次々とやってくる避難者に初めは焦ったり戸惑ったりしながら運営をしていました。また、トイレの設置や物資の配布、避難者からの要望等のイベントもあり、素早い判断と分かりやすい伝え方が必要とされます。掲示板に見立てたホワイトボードも駆使しながら、徐々に避難所としての形が出来上がっていました。
 最後に、全体を見ていた小國さんからのアドバイスを受けました。掲示板はどんどん活用し情報を発信すること、避難者をお客様にせず、動ける人には積極的に手伝ってもらうこと、普段から検討していざという時に備えておくことなどが挙げられました。
 小國さんは、「災害は、時も人も性別も人種も選びません。日本で生きるには災害を知り備えることが大切です。『もしも』は、『いつも』の中にある!と時々ちゃんと考えましょう。」と締めくくられました。災害への備えの大切さを改めて感じるとともに、地域での協力、男女を問わない参画の姿勢が必要であると学ぶ講義となりました。

受講生の声

 ◆改めて考えなければならないことに気づかされました。普段意識していなかったですが、日頃の備えと避難について家で話してっみたいと思いました。

 ◆身近な問題なのに大変難しく感じました。もっともっと真剣に考えなくてはいけないと思いました。

 

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