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令和元年度花咲くなでしこ応援塾 「自分力を上げて新しい時代を生きる3つのヒント」

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年3月24日更新

第1回 7月20日(土曜日)
押さえておきたい!働く女子のキャリア&マネー        講師:愛媛大学 社会共創学部 准教授 園田雅江さん

 「キャリア」とは車の轍(わだち)を語源とした言葉で、人生で積み重ねたすべての経験のことを言います。
 自身のキャリアを探求し、キャリアビジョンを得るには、まずは自分を知ることが必要となります。そこで講師から「あなたはどんな人ですか?」という質問が投げかけられました。自分がどんな人間か考えたとき、自分の嫌な部分も見なければならないため、自分を知るにはそれも認めていくところから始めます。より深く自分と向き合うために、「must(何をすべきか、期待されていることは何か)」、「will(何をしたいか、将来的な目標)」、「can(何ができるか、今ある資源は何か)」の3つのフレームについて考えました。
 次に「なりたい自分」になるための目標設定とアクションプランを考えました。目標を決めて行動を起こすにはPDCA(Plan、Do、Check、Action)が大切です。キャリアにおけるPDCAは、いかにこのサイクルを回せるかが重要で、変化に対応しながら回し続けることで自分に合った人生を創り上げることができるようになります。組織の中でキャリアアップしていくための道筋を考えるキャリアパスや長期のキャリアプランを考えておくことで、目標へのチャンスが掴みやすくなるようです。
 さらに、キャリア選択により変わってくるお金の影響についても学びました。転職や管理職への昇進をした場合、フリーランスとして独立した場合、経営者として独立した場合、この3つのパターンについて金融資産の推移や貰える金額などを比べました。職を変えようと思う時には、入ってくるお金と出ていくお金の収支やリスクを見定めること、どうやってキャリアを身に付け、それがどんな価値に変わったかといったキャリアとマネーのバランスを考えて、土台を作ったうえで行動することが大切とのことでした。
 最後に園田さんは「自分の前にはレールは敷いてありません。自分が一歩踏み出せば、そこに道ができます。皆さんもぜひ第一歩を踏み出してみてください。」と締めくくられました。自身のキャリアを見つめ直し、自分にとって幸せな人生とは何かを含めて、将来を考えるきっかけとなる講座でした。 

受講生の声

 ◆キャリアパス等のワークをすることで具体的に自分の状況が分かり、考える良い機会になりました。正直、今まで考えたことのないことばかりで、焦りの気持ちが出てきました。

 ◆やりたいことと、キャッシュの問題を考えていくことの大切さを感じました。より良い将来を迎えるために参考にしたいと思います。

第2回 8月10日(土曜日)  
働く女子のタイムマネジメント
~オン・オフの切替えで充実ライフ~     講師:キャリアコンサルタント、S.I.Cオフィス 代表 河野久美子さん

 有限な時間を効果的に使うため、タイムマネジメントについて学びました。
 初めに、自分の時間の使い方や課題について考えました。仕事の面では「だらだらとした会議」や「残業、休日出勤の多さ」、家庭の面では「スマホを見てしまう時間」や「献立を考える時間」などが挙げられました。同じ課題を持つ人も多く、グループ内では自身が行っている時短の方法など様々な意見が出されました。
 次に、理想の未来をビジュアル化し、計画を立てて行動するためのワークを行いました。講師の河野さんはやると決めたら何でもやってみるとのことで、生け花や英会話、フードコーディネーターなど様々なことにチャレンジし、スキルアップしてきたそうです。
 自身の課題や目標が見えてきたところで、「すぐやる女子」になるポイントを学びました。面倒くさい、やる気が起きないという場合には、心配事や休日にやりたいことを書き出してみることも良いそうです。また、「やめる勇気」も必要で、飲み会などの回数を減らし、ネットサーフィンもやめてみることが生産性の向上に繋がります。
 最後に、頭を切りかえる6つのアプローチを学びました。考え方をプラスに変えて自己コントロールをすることで、モチベーションの高まりに繋がるとのことでした。
 河野さんは「計画を立てて何かしようと頑張ればできます。ぜひチャレンジしてほしいと思います。自己コントロールの技術を身に付ければ、格段に効率アップし、人生の満足度も上がるでしょう。」と締めくくられました。

受講生の声

 ◆時間に追われるとつい感情的になりがちなので、視点を変える6つのアプローチが参考になりました。自分が足りないと思っている時間を書き出す事でスッキリしました。

 ◆タイムマネジメントは自身の大きな課題だったので、見つめ直し、チームで共有することでこれからどうしていくか見えてきました。

第3回  8月24日(土曜日)
ピンチはチャンス!クレーム対応で養う自分力       講師:Amano Aim Office 代表 天野淑子さん

 クレームとは、顧客の期待値と提供されたサービスが釣り合わなくなった時に起こります。クレーム対応は大変な仕事ですが、お客様の声を通してさらに自分を成長させる機会ともなります。
 まず、クレームを引き起こす原因について考えました。サービスにはレベルがあり、顧客が期待しているラインがあります。このラインを上回るとリピートしようという気持ちになります。ストレス社会と言われる現在、私には優しくしてほしいという気持ちが大きくなり、期待するサービスレベルの上昇に繋がっています。その期待に応えられなければ、クレームに繋がってしまうとのことでした。
 次に、クレーム対応の基本姿勢を学びました。クレーム対応には一次対応が重要です。感情のない事務的な対応や共感のない姿勢は二次クレームの原因となります。最後まで聞くことや大げさにならない話し方、要約して復唱するなど、ビジネススキル以外にも相手を理解していることを示す姿勢が必要です。天野さんは「まずは自分のレベルを上げないといけません。職場でも家でも機嫌よくいられるよう、心の修行をしましょう。」と述べられました。
 続いて、コツを押さえたクレーム対応を考えました。クレームを言ってくれる顧客は全体の4%で、表に出てこない不満やモヤモヤが96%もあるそうです。しっかりと対応することができれば、この4%の顧客は、お得意様となるなど会社にとって宝の山になりえるとのことでした。
 対応の基本ステップを学び、ワークを行いました。傾聴し質問をしながら理解を深めつつ、相手の背景や心理を汲み取り対応するだけでも難しいようでしたが、回数を重ねるうちに少しずつコツを掴み始めていました。
 最後に、天野さんは「今は総合力、センス、時代を読み解く力が問われています。何事にも興味を持って対応をしてみてください。」と締めくくられました。職場での対応だけではなく、家庭でも活かせるように積極的に学ぶ受講生の姿が印象的な講座となりました。

受講生の声

 ◆クレームは自分を成長させるチャンスだと思えるようになりました。情報が入ってくる顔になれるよう、意識して笑顔でいようと思います。

 ◆クレーム対応は宝の山という考え方に前向きに楽しんで取り組めそうです。先生のお話がとても心に響き、また受講したいと思いました。

 

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