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平成30年度地域エンパワーメントカレッジまとめ

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年1月18日更新

地域エンパワーメントカレッジってなあに?

地域エンパワーメントカレッジは、愛媛県男女共同参画センターの研修業務として、県内の東予・中予・南予の1ヵ所ずつで行う男女共同参画の意識啓発事業です。平成30年度は、松野町(7月)、東温市(9月)、西条市(10月)の2市1町での開催となります。
開催市町の男女共同参画担当課と連携を図りながら、地域での男女共同参画(とりわけ女性の活躍推進と地域参画)づくりを推進します。

《全会場共通》
みんなで考えよう地域力 ~男女共同参画でみえてくるもの~      愛媛県男女共同参画センター館長 竹本道代

 第1回目の講義は、「みんなで考えよう地域力」をテーマに、愛媛県男女共同参画センターの竹本館長による講義とグループワークを行いました。
 前半は、今後の地域づくりにおいて、ますます重要になってくると考えられる「地域力」を、男女共同参画の視点から考える内容となりました。
 少子・高齢化や人口減少がすすむ中、特に地方の自治体では、防災、防犯、福祉、教育等の各分野における様々な課題を、行政のみで解決していくことは困難になってきており、小規模自治体として地域住民との協働が求められています。また、魅力ある地域づくりや地域の活性化のためには、住民一人ひとりが持っている力を結集し、地域力を高めてことが重要です。性別や年齢や立場を問わず、性別役割分担意識にとらわれない自分スタイルの地域参画こそが、地域力の向上に繋がってくるのです。
 後半は、これからの地域づくりを男女共同参画の視点で考えるグループワークを行いました。参加者からは、「何より住民が、安心して楽しく暮らせることが大切。誰もがやりがいを持って、積極的に地域づくりに参画することが重要」「若い世代の人たちが、もっと地域に関われるような交流の場が必要」「いろいろな世代の意見や考えを地域づくりに活かしてほしい」等、世代間を問わず、地域に関わる必要性を訴える意見もありました。どこの地域でもそれぞれ多くの課題を抱えていますが、参加者は自分たちの住む地域のあり方を考える貴重な時間となったようです。

(受講生の声)
・みんなの意見が聞けて楽しかったです。
・これからの町を考えるよい機会となりました。
・いい刺激になりました。

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《松野・西条会場共通》
私の元気は笑いから 
~落語と簡単笑いヨガ~             芸乃一門 芸乃樽斗さん

アマチュア落語家として活動されている芸乃樽斗さんをお招きし、笑いと健康をテーマに御講義いただきました。芸乃さんは冒頭、声を出して笑うことは、脳の働きを活性化させたり、体内の免疫力を高めたりするという効果が医療学会でも報告されており、病気予防法としても注目されているとご説明されました。
 芸乃さんは「お腹の底から声をあげて笑うことが大切。」と説明しながら、手拍子や掛け声などを取り入れた笑いヨガを実演されました。初めは少し緊張気味だった参加者たちも、芸乃さんの大きな笑い声につられて大笑いしながら笑いヨガを行いました。落語も二席ご披露頂き、会場中が笑いと熱気に包まれました。

(受講生の声)
・笑いの大切さを知る事が出来てよかったです。
・今後の生活の中に取り入れて、笑える生活をしていきたいです。

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≪全会場共通≫
媛の国から始まる、自分らしさを活かせる社会づくり ―愛媛県の取組み―
                                                                                
愛媛県男女参画・県民協働課担当係長 鳥生裕美さん

toryu日本は現在、人口減少や少子高齢化が急速に進んでおり、労働力人口の減少に伴う様々な問題が心配されています。そうしたなか、社会に潜在する女性の労働力の活用は、労働人口の増加や、優秀な人材の発掘等、今後の経済成長を促すキーワードのひとつとして注目されています、愛媛県は平成28年3月に第2次愛媛県男女共同参画計画の中間改定を行い、「媛の国から始まる、自分らしさを活かせる社会づくり」をテーマに、地域、教育、防災等様々な分野における男女共同参画を推進しています。
 また、愛媛の活性化を目的に、仕事と家庭の両立を応援する上司「ひめボス」の普及を推進しています。ひめボス宣言をした県内のさまざまな企業・組織では、長時間労働の削減や柔軟な働き方の実現など、男女が共に働きやすい職場づくりを目指しています。
 愛媛県では人口減少と地域の過疎化が進んでいますが、地域力を向上し維持していくためには性別や年齢を問わず多様な人材が様々な分野で活躍できる環境整備が必要であり、そのためには男女共同参画社会を実現することが必要不可欠なのです。

(受講生の声)
・県の取り組みが理解できました。
・知らない情報を知ることができました。

《松野会場》
媛の国から始まる、自分らしさを活かせるしゃかいづくり -松野町の取り組み-      
                                         
松野町ふるさと創生課  白瀧 健さん

siratati1松野町の現在の人口は約4,000人(平成30年7月時点)で、愛媛県内の中の自治体で最も少なく、現在でも人口減少が進んでいます。このままでは20年後には現在の半分程度の人口になると推計されています。こうした現状を踏まえたうえ、快適で豊かな生活を持続していくためには、行政、住民団体、企業等が連携・協働して地域の担い手としてまちづくりに取り組むことが必要不可欠です。特に災害時対応や子育て支援など住民同士のつながりによる相互扶助が高い効果を発揮する分野では、住民一人ひとりが主体的に参画することがいっそう求められており、限られた人的資源のなかで人材をいかに効率的に活かしていくかが重要になってきます。
 また、人口減少、少子高齢化などが進む中、地方自治を行政だけに任せず、住民一人ひとりが自覚と責任を持ち、積極的に地域参画し、地域力を高めていくことが求められています。 

 

(受講生の声)
松野町に生まれ育ちましたが、知らない事が多くあり、楽しかったです。
・町内の事がいろいろ聞けてよかったです。

《松野会場》
地元を愛し、育む生き方 ~参画から始まるまちづくり~  
                                                                 
桃農家・松野町生活研究協議会会長  矢野千津さん

講座の後半は松野町で桃農家を営む講師が自分スタイルでどのように地域に関わってきたかについてお話しいただきました。
 夫の定年を機に、ご夫婦で地元松野町に帰郷し、実家の畑を継ぎ、未経験の農業に戸惑うなかで、地域の方々に支えられながら桃づくりに取り組みました。その後、桃づくりだけでなく、地域のグループ活動や勉強会に参加し、多くの仲間と一緒に活動する楽しさを経験しました。
 現在は、本業の桃農家だけでなく、地元の道の駅で地元の農作物を使った伝統料理を提供する「お母さんレストラン」の運営や、農業委員として地元の小中学校での食農教育に従事するなど、幅広く地域に関わる活動をしています。その一つひとつの活動にやりがと楽しさを感じており、毎日元気で過ごすためには、自分を活かす場所と、人に喜んでもらっていると自覚できる場所が必要だと感じています。人と人との絆と信頼を大切にし、仲間と一緒に地域活動に取り組み、その活動を継承し、次につないでいく。そしてその活動の中で生きがいを見つけて、よりいっそう楽しく元気に生活する。地域と共に自分自身も活き活きと生活する矢野さんの生き方について触れた受講生からは、「自分も地域に協力できることがあれば仲間に入りたい。」というような声もあがっていました。
 講義の中で御自身も被害に遭われた西日本豪雨災害について触れられ、「今回の豪雨はこれまでに経験したことのないような災害でしたが、困っているときに多くの方々に御支援いただき、改めて人と人とのつながりの大切さを実感しました。今後は自分も困っている人たちを支援していきたいです。」と地域への感謝の気持ちと力強い思いを打ち明けられました。

(受講生の声)
・地元の方の頑張っている体験談を聞けてよかったです。
・矢野さんの話が刺激的で、自分も小さな一歩を出したいと思います。

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≪東温会場≫
ひとりで抱え込まない介護 ~人と制度を活用する~ 
                                                      
東温市地域包括支援センター長   仙波直也さん
                                
今治看護専門学校副校長       眞鍋誠子さん

(仙波講師)
kaigo1東温市は、全人口(33,496人:H30年4月現在)のうち、約3割が65歳以上の高齢者となっています。高齢化率は29.20%となっており、これは県内の他の市町に比べると低い数値ではありますが、今後徐々に高齢化が進んでいくことが予測されています。こうした状況の中、地域で暮らす高齢者一人ひとりが、健康でいきいきとした生活を送れるように、介護、福祉、健康、医療等、さまざまな面から総合的に支援する施設が、地域包括支援センターです。
 センターでは、介護予防をはじめとしたケアマネジメント業務、介護に関する相談や、福祉制度・サービスの案内を行う総合相談業務、成年後見制度の紹介等を行う権利擁護業務等、様々な支援事業を行っています。
 介護は、先が見えないこともあり、心身ともに大きな負担となります。決してひとりで抱え込まず、積極的にいろいろな支援制度を活用してみましょう。

(眞鍋講師)

kaigo2  超高齢化社会となった今、親や配偶者等の介護を一人で担う人が増えてきていますが、介護を続けていくためには「がんばらない」ことが大切です。「がんばらない」とは、手を抜くということではなく、ひとりで抱え込まず積極的に支援サービスを利用するということです。そして、介護の際には、介護を受ける人の身の回りのすべてを世話するのではなく、本人の自立心を尊重して手を出しすぎないことが大切で、過度になればなるほど、介護者の心身に大きな負担となると同時に、介護者を受ける人も、筋力の低下や自立心が衰退し、寝たきりや認知症につながる恐れがあります。
 身体機能や筋力が低下している人は、食事をする際にお箸やスプーンをうまく掴めなかったり、口をうまく開けられなかったりするため、バンドで柄を太くたスプーンや口を広げて顎を引いたまま飲めるコップを使うと、自力で食事をとることができます。すべてを介護者が介助するのではなく、自力で食事をすることが食べる喜びにつながります。認知症の方は、通常の生活に支障が生じる場面が多くなりますが、本人はそれを理解できないので、介助者が感情的に怒ったり叱ったりすると、恐怖や不安から強いストレスを抱えることになります。認知症の方と接する際には、傾聴・受容・共感を念頭に置いて、怒ったり否定したりせず、落ち着いて対応するということが大事です。

(受講生の声)
・認知症の方とのかかわり方がよくわかりました。
・とても分かりやすく、よく理解できました。
・地域のお助けマンになるよう、心がけていきたいです。

≪東温会場≫
媛の国から始まる、自分らしさを活かせるしゃかいづくり -東温市の取組み-        
                            
             東温市総務課広報広聴・男女共同参画係 池川 綾子さん 

ikegawa東温市は現在、働きやすい職場づくりへ向けてさまざまな取り組みがされています。そのひとつが「メンター制度」の導入です。メンター制度とは他部署や直接の上司ではない先輩職員がメンター(助言者)となり、新規採用職員をサポートしていく制度です。東温市では相談者と年齢の近い先輩職員が助言者となり、仕事・家庭・プライベートの両立等についての悩みを相談できる機会を提供し、若手職員の不安軽減やキャリア形成のサポートに取り組んでいます。
 また、働き方改善の取り組みとして、ノー残業デーの実施と時差出勤の試験的導入もされています。ノー残業デーは長時間労働の改めるを図るとともに、「定時内で業務を終わらせるにはどうすればよいか」と考えることで、個人・組織ともに業務内容の改善と効率化に意識的に取り組むことを目的としています。また、勤務の始業・終業時間を変更することで余暇の時間や、育児、介護の時間を増やし、柔軟な働き方を促進するために時差出勤を試験的に導入しました。現在は制度内容や職員からの要望を再検討し、本格稼働を目指しています。
 このように東温市ではさまざまな制度により働きやすい職場づくりへの取り組みを進めており、職員一人ひとりに応じた多様な働き方が可能なワーク・ライフ・バランスを実現することで、より質の高い行政サービスの提供を目指しています。 

(受講生の声)
・東温市の男女共同参画に係る取り組みの状況を聞けて良かったです。
・しっかりした強みが出来つつあることに感動しました。

≪東温会場≫
もっと伝えたい!わたしの好きな東温市
                                     
東温市地域おこし協力隊  篠森 沙耶香さん 

sinomori埼玉県出身で学生時代を愛媛県松山市で過ごした篠森さんは、就職で一度愛媛県を離れたものの、「愛媛に帰りたい」という強い思いから、地域おこし協力隊として愛媛県にUターン移住されました。篠森さんは「愛媛の自然が恋しかった。とくに子供の頃に遊びに連れて行ってもらった重信(東温市)の山が好きだった。」と、東温市の協力隊に応募したきっかけについて語られました。
 篠森さんは現在、東温市井内地区の山間部で農業に従事しながら、地域イベントや交流会などを通じて里山の自然の魅力と井内の特産品をPrされています。農業も自然溢れる里山での暮らしも、すべてが初めての経験であり、地域の方々との交流の中で多くのことを学んだという篠森さんは、地域の方々とのコミュニケーションを何より大切にされてきたそうです。地域の方一人ひとりとのつながりを大切にすることによって、地域の人が求めているものはなにか、今この地域に必要なものは何か、ということがみえてきます。篠森さんにとって、その気づきが日々の活動に活かされているそうです。
 地域おこし協力隊の任期を終えた後も東温市に定住し、里山での暮らしの魅力を発信し続けるという篠森さんは最後に「里山の風景を残していくためには、人が住み続けることが大事。“山の暮らしは楽しい!”ということをみなさんに伝えていきたい。」と力強く語られました。大好きな愛媛の自然と東温の山々にかける篠森さんの熱い思いが伝わってきた講義となりました。

(受講生の声)
・活動に少しでも役立つよう活かしたいと思います。
・東温市の魅力を再発見することができました。

≪西条会場≫
媛の国から始まる、自分らしさを活かせるしゃかいづくり -西条市の取組み-
                                            西条市 総務部 総務課  高橋千亮さん

takahasi西条市は、平成18年に策定した男女共同参画計画により、これまで様々な施策に取り組んできました。平成26年に実施した「男女共同参画に関する市民意識調査」では、家庭や職場での固定的性別役割分担意識が根強く残っていることが伺えました。こうした結果を踏まえ、第2次西条市男女共同参画計画は、「男女の人権の尊重」「男女共同参画の視点に立った意識の改革」「意思決定の場への女性の参画拡大」「ともに支え合う家庭と地域」「働く場における男女共同参画」の5つの主要課題を取り上げ、様々な取り組みを推進しています。
 西条市では、男女共同参画の視点で考える防災研修等の各種研修の実施や、市民を対象にした助成制度(男女共同参画研修への参加旅費の助成)を設けており、男女共同参画についての学習機会の充実を図っています。愛媛県版イクボス「ひめボス」宣言都市として、市内の企業や団体に積極的にひめボスの取り組みを推進しています。
 西条市は、これからも、市民一人ひとりが生きがいを持って生活できる、市民満足度の高い市政運営を念頭に進めて参ります。

(受講生の声)
・西条市の事がよくわかりました。
・今まで男女共同参画について聞く機会がなく、どんなことをしているのか知ることができました。

つながる人、広がる輪 ~魅力あるまちづくりに向けて~
                     
NPO法人西条まちづくり応援団・西条市市民活動支援センター事務局長 戸田 聖子さん

西条まちづくり応援団は、「自分たちのまちを、自分たちでよくしよう!」をスローガンに、市内で活動する市民団体の支援等、地域が一体となった魅力あるまちづくりを目指し活動しているNPO団体です。西条まちづくり応援団が運営している西条市市民活動支援センターは、様々な市民団体が、交流や活動促進等の場として活用しています。
 戸田さんは、様々な活動に関わる中で、それぞれの団体が持つ人材や人脈、情報、ノウハウ等を相互に活かしながら連携することで、さらなる力を発揮できるという思いから、団体間の連携サポートを始めました。これまでに、西条市、警察・消防、企業や市民団体等がコラボしたイベント(防災体験学習会等)の実施や、市民、行政と協働で西条市が推薦する観光スポットマップの作成等に取り組んできました。各団体の要望や目的を把握し連権を深めていくことは、センターならではの役割です。
 各団体は会員数の減少や高齢化が進み、活動規模が縮小しつつあります。こうした状況だからこそ、今まで以上に団体間の交流、連携を深め、持てる力を合わせてまちづくりに取り組むことが大切です。
 最後に戸田さんは「今後のまちづくりには、地域間、団体間の枠にとらわれず誰もがお互い(の活動)を認め合うことが必要。みんなでまちづくりに取り組み、住んでいてよかったというまちにしたい。」と、これからのまちづくりにかける思いを語られました。

(受講生の声)
・若い女性の活躍されている姿を見せてもらいました。
・みんなで頑張っていい市になれたらと思いました。

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