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令和2年度 子育てママのハピ&らくセミナー

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年4月1日更新

第1回  9月25日(金曜日)
ママの心を整える コーチング入門
                   講師:おやこコーチングmamanoria メンタルコーチ 川手美香さん

 ママ1

 初回は、コーチングを通して発達障がいやグレーゾーンの子どもとその両親をサポートしているメンタルコーチの川手さんをお迎えし、ママだけではなく、家族がもっと笑顔になるコミュニケーションについて伺いました。
 コーチングとは、コミュニケーション術の1つです。受け入れる、受け入れられることでチャレンジする力や自信が生まれる「承認」。相手の話を聞くことで自分の思い込みに気付くことができる「傾聴」。お互いを信じることで、安心して能力を発揮することができる「信頼」。現在の状態を聞き出すことで課題を見つける「質問」。これら4つのポイントを基礎にコミュニケーションを図ることで、潜在的な能力を発揮することができるようになるというものです。
 講座では、理想の時間の使い方を考えるというテーマを設定し、コーチングの流れに沿ってワークを行いました。
 旅行や家族との時間など、自分が本当にエネルギーをかけたい時間(理想)を考え、現実に自分がエネルギーをかけている時間(現状)を書き出し、さらに本当は嫌なのにエネルギーをかけている時間(悩みや課題)があるかを考えました。そのうえで、理想と現状のギャップを作っている要因は何かを考え(気づき)、理想に近づくために今すぐできる行動は何か(行動)を考えます。コーチングにおいては特に「気づき」が重要で、悩みを作っている要因に自分が気づくことで、次に行動する道筋が見えてきます。
 コーチングの手法は子育てや働き方の悩みにも応用することができ、応用のワークでは、家事のことや、ついついSNSを見てしまう、など様々な悩みについて考える様子が見られました。
 さらに、「なんで○○してくれないの?」、「もう時間がないのに!」といった、イライラから出てしまう怒りの言動の奥には「悲しい」「つらい」といった感情(第一次感情)があり、それを知ることで、相手へ伝わりやすい伝え方に変化する、コーチングの応用についても伺いました。
 受講生は、最近イライラした出来事をこの第一次感情を使って伝えるワークを行いました。エピソードは出てくるものの、自身の怒りの奥にある感情を第一次感情に変換することが難しかったようで、「心の余裕があるときにはできそう。」などの感想が挙がりました。
 川手さんは「コーチングは、流れが分かると応用しやすいものです。」と述べられ、前向きな伝え方を考え、自分の気持ちを知ることで、育児以外の人間関係にも使えるとまとめられました。新型コロナウイルス感染症の影響により家族での時間が増えた中、よりコミュニケーションを深めるコツが学べたようです。

受講生の声

 ◆今まで感情的に怒っていたので、第一次感情を伝えるということを教えてもらうことができ、すごく参考になりました。望みも上手に、前向きに伝えていって、コミュニケーションを円滑にできるようにしていきたいと思います。

 ◆「時間の使い方を考えるワーク」楽しく、自分を見つめる時間になりました。子どもを見ていただいて、ゆったり講義を聞くことができました。

第2回  10月9日(金曜日)
子育てママのメイクレッスン
                  講師:メイクアップセラピスト、キャリアカウンセラー 本田純子さん

 ママ2

 第2回は、メイクを通して前向きな生き方を提案するメイクアップセラピストとして活躍している本田さんをお迎えし、時間をかけずにきちんとできるメイクや、面接などの第一印象が大事な場面で印象よく見えるメイクについて伺いました。
 本田さんは、メイクのコツとして「白・黒・赤」を意識することが挙げられました。白は肌を明るく見せるファンデーションの色、黒は目元を元気に見せる眉の色、赤は若さや上品さをプラスするリップの色です。面接などの第一印象が大切になる場面では、この3色を意識したメイクをすることで元気で明るく印象付けることができます。
 実際に、3色を意識したメイク実習を行いました。ファンデーションのポイントとして「グラデーション」が挙げられ、顔の中心である鼻の周辺はしっかり塗り、そこからおでこやあご等の外側へとグラデーションを意識しながら塗ります。そうすることで、肌が自然に明るく見えるそうです。
 眉は、メイクをするにあたって苦手意識を持っている人が多い部位です。自然なカーブとやや太めで短めの眉を意識することで、元気な印象付けができ、さらに小顔効果もあります。眉を書くポイントとしては、顔全体が見える鏡を平行に置き、手をしっかり固定することです。お手本として本田さんに眉を書いてもらったり、カットしてもらったりした受講生は「全然違う!」と笑顔を見せていました。
 リップの実習では、塗り方だけではなく色についても伺いました。ベージュベースの落ち着いたピンクやレッドを使うことで自然で明るく上品な雰囲気になります。本田さんは様々な色のリップを混ぜて自分の好きな色を作ることもあるそうで、早速実践している受講生の姿も見られました。少しの間だけマスクを外してリップを塗ると、さらに明るい表情になりました。
 メイクの技術だけではなく、マスクをしていても印象よく見せるには表情が大切です。そこで、10秒スマイルという笑顔の練習を行いました。広角を上げ笑顔の形を作り10秒キープします。嫌なことがあっても、寝る前に10秒スマイルをすることで、翌日すっきり起きることができます。
 本田さんは「ちょっとしたウキウキが今日のモチベーションになります。中身はなかなか変えられないから、見た目から変える、人生を楽しくするための1つの道具としてメイクを使ってもらえたらと思います。」と締めくくられました。どの受講生も熱心に受講しており、積極的にメモをしたり実習をしたりしている様子がとても印象的でした。忙しいママ達が自分らしく「キレイ」になって、毎日を楽しもうという気持ちの持てる講座となったようです。

受講生の声

 ◆簡単に取り入れられることをたくさん教えていただけたので、明日から早速実践して、普段のメイクを一味上品に仕上げたいと思います!

 ◆少しの違い、手間で見え方がすごく変わるというのが良く分かりました。忙しい毎日でも簡単にできそうです。

第3回  10月23日(金曜日)
やってみよう自分の棚卸~ジョブカードで描くキャリアビジョン~
                講師:愛媛キャリア形成サポートセンター キャリアコンサルタント

                    2級キャリアコンサルティング技能士
                    国家資格キャリアコンサルタント
                    シニア産業カウンセラー    鹿島悦子さん

 ママ3

 最終回は、愛媛キャリア形成サポートセンターから、キャリアコンサルタントの鹿島さんを講師にお迎えし、ジョブカードの作成を通してこれまでのキャリアを振り返るとともに、家族を含めた自分自身のキャリアビジョンを考えました。
 ジョブカードは職務経歴等記録書といい、「生涯を通じたキャリア・プランニング」や「職業能力証明」としての役割を持ちます。求職活動はもちろん、職業能力開発や、個人のキャリアアップなど様々な場面で使われています。
 今回は自分の棚卸をテーマに、これまでの自分の道筋であるキャリアを見つめ直し、これからのキャリアを考えたジョブカードの作成ワークを行いました。
 ジョブカードの作成にあたって、まず自分が大事にしたい価値観を理解するため、自身の価値観がどこを向いているのか、ワークシートを使って考えました。自分の専門性を大切にしたい「専門志向」、経営や管理スキルを伸ばしたい「経営管理志向」、自分のペースを大切にした働き方をしたい「自立志向」、自分のアイデアや創造性を大切にしたい「起業家志向」、ワークライフバランスを考えた働き方をしたい「生活重視志向」の大きく分けて5つの価値観の中から、自分がどんな志向を持っているのか、どのような経験からその志向を持つようになったのかを考えました。
 また、チェックリストを利用し、自分の「強み」と「弱み」を分析しました。指示を与えられた時の対応や、受け答えなど、仕事上必要とされるスキルについて自信の有無や程度をチェックし、その結果から自分が仕事をするうえで活かしたい「強み」や改善したい「弱み」をいくつか挙げました。中でも特に自分の「強み」として考えていることを、理由と合わせて1分で伝えるワークを行いました。他人に伝えることで自分の考えを整理することができ、自己理解がより深まったようです。
 ワークを通して自己理解を深めた後、ジョブカードを作成しました。自分の個性について、大事にしたい価値観、志向等、ワークの中で見えてきた自分や家族について書き、仕事の事だけではなく、家族の将来を考えた、受講生それぞれのジョブカードが完成しました。
 鹿島さんは最後に、「子育てをしながらもっと働きたい気持ちがある方はぜひ、キャリアコンサルティングを利用してほしい」と述べられました。ジョブカードの作成を通して、自分のこれまでを振り返るとともに、これからのキャリア形成や家族との関係についても考える良い機会となりました。

受講者の声

 ◆自分の分析をすることができ、家庭の中での自分の役割やできることがはっきりしたように思います。

 ◆今後、自分の時間が増え、仕事と自分の生き方も考えていきたいと思っているので、ジョブカードを使って、相談もしたいと思います。